「ヘンゼルとグレーテル」ゲネプロに感涙
8月30日、立川のたましんRISURUホールで、東京文化会館オペラBOX多摩公演、フンパーディンク作曲のオペラ「ヘンゼルとグレーテル」のゲネプロを見せていただいた(本上演は8月31日15時開演)。...
View ArticleMETライブビューイング「ドン・ジョヴァンニ」、そして「エル・ダンジュ」閉店のショック!!
銀座の東劇でMETライブビューイングのアンコール上映で「ドン・ジョヴァンニ」を見た。METらしく、すべてが最高レベル。マイケル・グランデージの演出はきわめてオーソドックスだが、まったく古臭くなく、とてもドラマティックでおもしろい。こうなると、台本と映像がぴたりとあって、実に自然。そうか、こんな話だったんだよな、と改めて本来のストーリーとテーマを確認した次第。...
View Article最近見た映画ソフト 「小さいおうち」「「私」の人生(みち)」「ハンナ・アーレント」など
実はとても忙しい。3つの仕事の締め切りが今週から来週に重なってしまった。一つをやっとの思いで仕上げると、次の仕事が締め切り間際という状態。とはいえ、もはや年齢のせいかぶっ続けで仕事をする体力を失って、ちょくちょく休憩している。そうやって、休憩中にいくつか映画を見たので感想を書いておく。 「小さいおうち」...
View Articleフレディ・ケンプ、見事な「展覧会の絵」
原稿がたまっているので、それどころではないのだが、ずっと前に購入したチケットを無駄にしたくない。そんなわけで、9月12日、東京芸術劇場でフレディ・ケンプのピアノリサイタルを聴いた。 ごく簡単に感想を書く。...
View Article二期会「イドメネオ」 素晴らしい上演
9月14日、新国立劇場でアン・デア・ウィーン劇場との共同制作による二期会公演「イドメネオ」を見た。実に素晴らしかった。 主役三人がとりわけ素晴らしい。イドメネオの与儀巧は伸びのある美声で、余裕を持って歌う。声量もあり、演技も見事。私はこの人の歌を初めて聴いたが、世界に通用する本格的なテノールが出てきたことに驚いた。これからいろいろな役に挑んでほしい。...
View Article東京03単独公演「あるがままの君でいないで」に笑い転げた
9月15日は岩手県北上市のホテルに宿泊。16日、岩手県立水沢高校で高校2年生を相手に「クリティカル・シンキング」についての講演、というか特別授業。とても楽しく授業ができた。 9月19日、大学の秋学期の授業開始。...
View ArticleオペラDVD「エレクトラ』「ジークフリート」「神々の黄昏」を見た
締め切りに追われての仕事からしばし解放されて、少しゆっくりしている。とはいえ、大学の秋学期の授業が始まったので、それはそれでかなり忙しい。そんな中、購入したままでなかなか見られなかったオペラのDVDを3本見たので、感想を書いておく。 「エレクトラ」 サロネン+パリ管 これはもうとてつもない名演。...
View Article石田泰尚のヴァイオリン・リサイタルと黒田官兵衛のこと
9月22日、代々木上原のムジカーザで、石田泰尚のヴァイオリン・リサイタルを聴いた。ピアノ伴奏は中島剛。石田さんのソロを聴くのは初めて。前半はバッハの無伴奏ヴァイオリンパルティータ第3番とベートーヴェンのヴァイオリンソナタ第2番。後半に、ブラームスのF.A.E.ソナタよりスケルツォとヴァイオリンソナタ第3番。アンコールはクライスラー「シンコペーション」、ブラームスのハンガリー舞曲第8番、クライスラー「...
View Articleブロムシュテット+N響の圧倒的な「悲愴」
9月27日、NHKホールで、ヘルベルト・ブロムシュテット指揮、NHK交響楽団による、モーツァルトの「ジュピター」と、チャイコフスキーの「悲愴」のコンサートを聴いた。素晴らしい演奏。「悲愴」の後半については圧倒的な演奏。...
View Articleメッツマッハー+新日フィルのベートーヴェンに興奮
9月29日、サイトリーホールで、インゴ・メッツマッハー指揮、新日本フィルハーモニーの演奏で、ツィンマーマンの大オーケストラのためのプレリュード「フォトプトシス」(日本初演)と「ユビュ王の晩餐のための音楽」、そして、ベートーヴェンの交響曲第7番を聴いた。...
View Article戸田弥生によるバッハ無伴奏ヴァイオリン・ソナタ・リサイタル、圧巻!
10月4日、九段下の寺島文庫ビル3階で、多摩大学の私のゼミが戸田弥生によるバッハ無伴奏ヴァイオリン・ソナタ・リサイタルを開いた。多摩大学樋口ゼミは、クラシック音楽のコンサートを企画・運営しているが、その一環として開いたもの。 当初、寺島文庫ビル1階のみねるばの森カフェでコンサートを開くことにしていたが、戸田さんご自身の希望もあって3階でコンサートを開くことにした。...
View Article風の丘HALLの「道化師」 驚くべき活動!
10月5日、風の丘HALLで、オペラ「道化師」をみた。風の丘HALLは、千葉市の新検見川駅から徒歩10分ほどのところにある小ホール。小空間オペラTRIADEがこの場所で意欲的にオペラ公演をしている。...
View Article新国立劇場「パルジファル」は世界最高レベルだった!!
飯守泰次郎が新国立劇場芸術監督に就任しての第一作「パルジファル」をみた。バイロイトの上演に引けを取らないレベル。素晴らしいの一言。これまで、新国立劇場の上演を見て、私はたびたび「世界の一流歌劇場に引けを取らない」という表現をしてきたが、今回はそのレベルではない。世界の最高峰といって間違いない。これまでの新国立劇場の上演の歴史の中でも最高ランクの一つではないかと思う。...
View Article多摩大寄席、25周年記念ミニ・コンサート
私が指導する多摩大学経営情報学部の樋口ゼミでは、以下の企画が進んでいる。多くの人においでいただきたいと思い、ここに紹介させていただく。 多摩大寄席...
View Articleツェートマイヤーの凄まじいカプリース
10月13日、武蔵野市民文化会館小ホールでトーマス・ツェトマイヤーのヴァイオリン・リサイタルを聴いた。曲目はパガニーニのカプリース全曲。凄まじかった! ものすごいヴァイオリニストだと思った。 これまでなぜか私はツェートマイヤーにはほとんど触れてこなかった。特に避けたわけではなかったが、先入観を抱いていたような気がする。これまで触れてこなかったことを強く恥じる。...
View Articleナレク・アフナジャリャンのチェロ 素晴らしい演奏
10月14日、武蔵野市民文化会館小ホールでナレク・アフナジャリャンのチェロ・リサイタルを聴いた。ピアノはオクサーナ・シェフチェンコ。連日の武蔵野市民文化会館小ホール。 曲目は前半にシューマンの幻想小曲集作品73とベートーヴェンのチェロ・ソナタ第5番、後半にチャイコフスキーの「6つの小品」より夜想曲とカプリッチョ風小品ロ短調。そのあと、ショスタコーヴィチのチェロ・ソナタ。...
View Articleネマニャ 相変わらずの凄み!
10月19日、兵庫芸術文化センター管弦楽団第73回定期演奏会を聴いた。指揮はメキシコ出身の美人指揮者アロンドラ・デ・ラ・パーラ。金曜日から3日間連続の講演で、本日が最終日。私がなぜ兵庫まで足を運んだかというと、もちろん、2曲目に登場したソリスト、ネマニャ・ラドゥロヴィチを追いかけて。私はこの若きヴァイオリニストのファンクラブ「プレピスカ」の会長でもある。アロンドラ・デ・ラ・パーラの名前を知らなかった...
View Article