ピノック&紀尾井室内管弦楽団 アグレッシブで推進力のある演奏!
2025年3月23日、東京文化会館小ホールで、東京春音楽祭、トレヴァー・ピノックの指揮、チェンバロによる紀尾井ホール室内管弦楽団の演奏を聴いた。曲目は、バッハのブランデンブルク協奏曲第3番と、同じくバッハ作曲、ユゼフ・コフレル編曲によるゴルトベルク変奏曲(室内管弦楽版/ステュアート・ガーデン校訂)を聴いた。このヴァージョンは全曲版日本初演とのこと。...
View Article金川&ゴールドシャイダー&グァレーラのホルン三重奏曲に興奮!
2025年3月25日、東京文化会館 小ホールで、金川真弓(ヴァイオリン)、ベン・ゴールドシャイダー(ホルン)、ジュゼッペ・グァレーラ(ピアノ)のコンサートを聴いた。曲目は、前半に、ヴィトマンの「エア」、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第26番「告別」、リゲティのホルン三重奏曲「ブラームスへのオマージュ」、後半にクルターグの「サイン、ゲームとメッセージ」より...
View Article東京春音楽祭「パルジファル」 世界最高レベルの演奏に興奮!
2025年3月27日、東京文化会館で東京春音楽祭、ワーグナーシリーズ、「パルジファル」(演奏会形式)を聴いた。指揮はマレク・ヤノフスキ。管弦楽はNHK交響楽団 これは、間違いなく世界最高レベルの演奏だと思った。...
View Articleヴァンスカ&東響 プロコフィエフの5番で躁状態になった
2025年3月29日、サントリーホールで東京交響楽団定期演奏会を聴いた。指揮は オスモ・ヴァンスカ。曲目は、前半にニールセンの序曲「ヘリオス」とイノン・バルナタンのピアノ独奏でベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番、後半にプロコフィエフの交響曲第5番。...
View Article拙著『70過ぎたら「サメテガル」』(小学館新書)発売
2025年4月1日、拙著『70過ぎたら「サメテガル」』(小学館新書)が発売になる。 「サメテガル」(Ça m’est égal.)とはフランス語でよく用いられる表現で、「どちらでもいい」の意。カミュの『異邦人』にも繰り返し出てくるので、ご存じの方も多いだろう。...
View Article東京春音楽祭「ミサ・ソレムニス」 超快速の疾風怒濤の「ミサ・ソレムニス」
2025年4月4日、東京文化会館で東京春音楽祭「ミサ・ソレムニス」を聴いた。指揮はマレク・ヤノフスキ。管弦楽はNHK交響楽団。...
View Articleゲルシュタイン&カルテット・アマービレのブラームス五重奏曲に感嘆!
2025年4月5日、東京文化会館小ホールで東京春音楽祭、キリル・ゲルシュタイン(ピアノ)の世界 II ー 室内楽を聴いた。出演は、キリル・ゲルシュタイン(ピアノ)とカルテット・アマービレ(ヴァイオリン:篠原悠那、北田千尋、ヴィオラ:中恵菜、チェロ:笹沼樹)。曲目はブラームスの室内楽で、前半にピアノ四重奏曲第2番、後半にピアノ五重奏曲。とてもよい演奏だった。...
View Articleロッシーニの歌を堪能 山下裕賀の声に圧倒された
2025年4月6日、浜離宮朝日ホールで、「浜離宮ベルカント・シリーズ第2弾 山下裕賀&小堀勇介&池内響 with 矢野雄太」を聴いた。 出演は山下裕賀(メゾ・ソプラノ)、小堀勇介(テノール)、池内響(バリトン)、矢野雄太(ピアノ)。曲目は、前半にロッシーニの「セビーリャの理髪師」、後半に「ラ・チェネレントラ」からアリア、二重唱、三重唱。...
View Articleイタリア映画「慈悲なき世界」「マロンブラ」「鉄の王冠」「金持ちを追放せよ」「栄光の日々」
時間を見つけて、安売りのイタリア映画DVDセットをみている。簡単な感想を記す。 「慈悲なき世界」 1948年 アルベルト・ラトゥアーダ監督 これは正真正銘の傑作。フェリーニが脚本を担当すると、途端におもしろくなる。さすが!...
View Article辻本玲 無伴奏チェロ組曲1・4・5番
2025年4月16日、東京国立博物館で東京春音楽祭「東博でバッハ」を聴いた。今日は、辻本玲によるバッハの無伴奏チェロ組曲全曲演奏の初日。前半に第1番と第4番、後半に第5番を聴いた。 第1番はかなり開放的な演奏だと思った。開けっぴろげで、自由闊達、おおらかで流動的。気のせいか、途中ほんのちょっとの間、もたついたところがあったような気がしたが、全体的にはとてもよかった。...
View Article辻本玲 無伴奏チェロ組曲2・3・6番
2025年4月17日、東京国立博物館で東京春音楽祭「東博でバッハ」を聴いた。今日は、辻本玲によるバッハの無伴奏チェロ組曲全曲演奏の2日目。前半に第2番と第3番、後半に第6番。昨日、1・4・5番を聴いたが印象は変わらない。...
View Article東京春音楽祭 演奏会形式「こうもり」 興奮の演奏!
2025年4月18日、東京文化会館で東京春音楽祭、演奏会形式によるヨハン・シュトラウス2世のオペレッタ「こうもり」を聴いた。世界レベルの素晴らしい演奏! 興奮した。 演奏会形式ではあるが、テーブルとソファがいくつか置かれ、演技を加え、必要不可欠な衣装(ガウン、看守の制服など)や小物(時計など)を使って歌われる。「こうもり」はこれだけで十分に楽しい舞台が出来上がる。...
View Article紀尾井ホール室内管弦楽団 一筆書きのようなシューマン
2025年4月18日、東京春音楽祭の「こうもり」が終わったのは18時10分ころ。興奮も冷めない中、大慌てで上野から四谷に電車で移動。「こうもり」が終演予定時間よりも10分ほど早く終わったので助かった。余裕をもって紀尾井ホールに着くことができた。19時開始の紀尾井ホール室内管弦楽団 第142回定期演奏会を聴いた。...
View ArticleGW前の京都の1日
2025年4月23日、私が塾長を務める白藍塾が立命館宇治中学校の小論文指導をサポートしているので、その仕事(現在、私は執筆活動と白藍塾の仕事のみ続けている)で京都に行った。立命館宇治の先生方、生徒さんたちのおかげでとても良い仕事ができたと思う。その日のうちに東京に戻ってもよかったのだが、1泊して、24日、京都で過ごすことにした。24日は晴天。最高気温が23℃くらい。過ごしやすい気候だった。...
View Article藤原歌劇団「ロメオとジュリエット」 健闘しているが、グノーらしくなかった
2025年4月26日、昭和音楽大学 テアトロ・ジーリオ・ショウワで藤原歌劇団公演 グノー作曲「ロメオとジュリエット」をみた。指揮は園田隆一郎、演出は松本重孝。実際の舞台というよりは、オーケストラが舞台上にいてその手前で歌手陣が演技をしながら歌う、いわば「セミ・ステージ」に近い形。背景に映像が映されるだけで、舞台装置はない。...
View Articleオペラ映像「エフゲニー・オネーギン」「運命の力」「フィガロの結婚」
チャイコフスキー 「エフゲニ・オネーギン」2023年2月7,9日 モネ劇場 なんとロラン・ペリーが「エフゲニ・オネーギン」を演出。ペリーと言えば、コミカルで軽快でユーモラスな演出をする人。カラッとして都会的。チャイコフスキーの田舎の貴族の館を舞台にした哀愁を帯びたこのオペラとは対極にある。どんな演出をするのだろうかという興味でみてみた。...
View Articleラ・フォル・ジュルネ東京2025 初日
2025年5月3日。今年もラ・フォル・ジュルネが始まった。2005年、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンが始まったとき、私はアンバサダーとしてこのイベントにかかわったので、その関係もあって、これまで有料コンサートだけでも530聴いてきた。今年も3日間通う予定。円安のせいか、ヨーロッパからオーケストラが来日せず、外来演奏家の数も限られているが、それでも今日は名演奏をいくつか聴くことができた。...
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